メゾンドゥジャルダン
料理人
恵那市山岡町は、”細寒天”の全国シェア80%以上を誇る町。朝晩の寒暖差が大きい気候を生かし、昭和初期から良質な寒天が生産されています。
そんな寒天の魅力を多くの人に知ってもらおうと、2014年にオープンしたのが「食と健康のステーション 山岡駅かんてんかん」です。
明知鉄道の山岡駅から徒歩0分の場所にあり、「寒天カフェレストラン」「寒天資料館」「細寒天加工所」「駅待合室」の4つの機能を持っています。
寒天について学べる資料館は入場無料
|健康的!寒天を使った豊富なメニュー
「寒天カフェレストラン」で食べられる料理は、もちろん寒天づくし。名物の寒天ラーメン、寒天ざるそばや特製寒天カレー、いろいろな品を楽しみたい方には「かんてん御膳」がおすすめ。ミニ寒天ラーメン、寒天海苔まき、地元ブランド肉の生姜焼き、寒天デザートなどが付いて大満足のメニューです。
ー寒天はデザートに使われるイメージを持っている方が多いかと思うんですが、こんなにいろいろな食べ方ができるんですね。
「こんな風に寒天を食べられるところは、他所にはないかもしれないですね。朝はモーニングもしているので地元のお客さんが多いですが、名古屋方面からここを目的に来てくれるお客さんも多いんですよ。7,8割が地域外からの方で、やはり女性が多いです。
寒天は、食物繊維がとても多く、血圧を下げたり腸内をきれいにしたりという効果がある非常に健康的な食材です。寒天を美味しく食べてもらうことはもちろんですが、メニューでは低カロリーの食品を使うように気をつけています。
例えば「寒天御膳」という寒天を使った様々なメニューが食べられるセットは、全部食べて508kcal。寒天ラーメンは、ラーメンなのに108kcalなんですよ。」
ーとてもヘルシーですね!寒天の他には、どのような恵那の食材を使っているんですか?
「山岡の極上米や、上矢作のらんらんの卵、お肉も山岡育ちの「山金豚」など、できるだけ地元の食材を使うようにしています。」
ー山岡の細寒天と、他地域の寒天との違いや特徴を教えてください。
「”寒天”といって一般的に知られいているのは、長野県などで作られている”棒寒天”なんですが、山岡で作られているのは糸状のものです。細寒天、とりわけ山岡産のものは強度が大きく、羊羹のようなおかし作りによく使われています。
それから最近は、天草の他に「オゴノリ」という海藻を混ぜているところが多いですが、山岡の細寒天は天草100%なのも特徴ですね。」
|生活に、気軽に細寒天を取り入れて欲しい
ーかんてんかんでは、料理の他にも様々な商品開発をしていますよね。どのような商品がありますか?
「寒天ジュースやお菓子などの商品開発をしています。
特に今進めているのは、1回での食べきり商品です。
大きなサイズの寒天はお得ですが、自分で切る手間、水で戻す手間がかかる。ですから小さくて便利な、ワンカップで食べられるサラダやスープを作っています。
それからスープは、寒天ラーメンと同じ考え方で作りました。お湯を入れて15秒待つだけで食べられるようにしてあります。お湯があれば、アウトドアにもいいんじゃないかなと思います。今後は同じやり方で、無洗米が入っているものや、ところてんも開発していきたいです。」
ー今後の目標や挑戦したいことを教えてください。
「寒天は、低カロリーでお腹一杯になってもらえるし、様々な効果が期待できる健康的な食材です。ですから積極的に、市民の健康づくりに利用してもらいたいと思いますし、その動きを世の中にもたらしていきたいと思います。
今後は、病院や福祉施設と連携して、恵那から社会に発信できたらいいですね。
発信という点では、かんてんかんのホームページでは、頻繁にブログをアップしています。
他にもイルミネーションや、かんてんかんの裏の列車カフェなどもやっていますし、毎年かかしコンテストなども行なっているので、ぜひ見ていただきたいなと思います。 」