恵那の食に挑戦する 農業人

恵那市夏秋トマト生産協議会

窪田 菜那さん

  • 農業人
恵那市夏秋トマト生産協議会

 

JAひがしみのの恵那市管内で、夏秋トマトの生産組合によって組織される「恵那市夏秋トマト生産協議会」。

 

恵那市には夏秋トマトの生産組合が5つあり、その5組合により恵那市夏秋トマト生産協議会が構成されています。

 

生産組合相互の連携、意思統一を行い、夏秋トマトの生産増強、品質向上、販売の合理化などの協力、次世代の担い手を育てる活動をしています。

夏秋トマト生産は約50年以上の歴史があり、様々な技術が導入され、産地強化に取り組んできました。岐阜県が推進する「ぎふクリーン農業」にも取り組んでおり、環境に優しく安全・安心なトマト栽培と地域ブランド化を目指しています。

また、生産者の高齢化などによる生産量の減少などの対策として、新規栽培者の育成に力を入れており、研修農場が2か所あります。

 

そんな中、若手トマト農家として注目されているのが、2年前に独り立ちし、明智でトマトの栽培を行なっている23歳の窪田菜那さんです。

そんな窪田さんに、トマト作りを始めたきっかけや、これからの展望、また農業を志す人へのメッセージなどをお伺いしました。

 

 

ートマト農家を目指したきっかけはなんでしたか?

 

もともと、家でお父さんやおじいちゃんが畑をやっているのを見ていたので、小さい頃からなんとなく農業に興味がありました。

 

高校は、恵那農業高校に進学して、トマト栽培を中心に行っている上矢作の梅本農園さんでインターンシップも経験しました。

 

トマト作りを始めたのは、その後進学した岐阜県農業大学校です。野菜科では、自分の育てたい野菜を1つ育てます。トマトにした理由は、食べることが好きだという理由もあるんですけど、作っていて可愛いからですね!実がなると可愛いし、食べても美味しいし、という感覚でした。

 

農業大学校は、座学スタイルでの勉強よりも農業の作業をすることの方が多く、再度梅本農園さんでインターンシップをしました。卒業後、また1年間梅本農園で研修を受けさせてもらい、独立して今年で2年が経ちますね。

 

 

ー現在は、どんな品種を育てていますか?

 

「2016年から、桃太郎という品種の、大玉トマトと、シンディスイートという品種の中玉トマトを作っています。

トマトは品種でも全然味が違っていて、特に桃太郎は、作りにくいと言われていますが、個人的にも美味しいと思いますし、近所の人や職場の人にもいいねって言ってもらえるので、やりがいになりますね。」

 

 

 

ートマト作りで、どんなことにこだわっていますか?

 

美味しいって言ってもらえるのが大前提ですね。やっぱり「美味しい」って言ってもらえるものを作らない限りは、何のためにやっているのか分からないと思うんですよ。

 

あとは害虫や病気を防ぐためにちゃんと農薬を使うということです。農薬を使っているって言うだけでえ〜っていう人もいるんですけど、全部食べられちゃたり病気で木自体がダメになったりすることもあるので、そういうことがないように絶対ちゃんとしようと思っています。

 

夏の忙しい時にしっかり頼れる人がいないのは大変なので、これから拡大させていく時には人が必要だなとは思っていますが、むしろ自分でやるのは思い通りにできるし、大変だと思ったことはありません。」

 

 

 

ーこれからの夢や、挑戦したいことはなんですか?

 

「まず規模拡大をし、その中で他の種類のトマトや栽培方法にも挑戦したいと思います。

 

それから、私もまだ若いんですが、もっと若い人を育てることが一番やりたいです!研修に来たいと言ってもらったらぜひ来て欲しいですね。

 

明智は、昔は恵南の中でもすごい産地だったと言われるほどだったのにも関わらず、今は8人くらいしかトマト農家の方はいないですし、しかも60歳を超えている人が多くて、本当に将来的にまずい状況だと感じています。

 

私自身、梅本農園で研修を受けていた頃はすごく良くしてもらいましたし、いつかそんなふうになれたらなと思っています。」

 

 

 

ー農業を志す同世代にメッセージがあれば教えてください!

 

「農業高校に行っても農業と全然関係ないとこに就職する人が半分くらいですし、農業大学校も、最近は似たような状況らしいですが、せっかく農業を学んだなら農業をやってほしいなと思います。

 

やってみてダメなら変えればいいと思っているので、まずは一度やってみるのが何より大事だと思います。明智で農業をする人が増えたら嬉しいです。」

 

【販売情報】

東美濃夏秋トマトは中部圏の各大手スーパーで購入できます。

ご注文、お問い合わせは

 

JAひがしみの 本店 営農部 電話:0573-78-0137

 

または

 

JAひがしみの 恵那アグリセンター 電話: 0573-26-2982

JAひがしみの 恵南アグリセンター 電話:0573-56-2171

 

2018年4月13日公開 ※2018年4月13日時点の情報です。

生産者情報

恵那市夏秋トマト生産協議会

TEL 0573-56-2171(JAひがしみの 恵南アグリセンター)

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