恵那の食に挑戦する 農業人

西森ファーム

西森裕記さん 絵美さん

  • 農業人

 

里山風景の広がる山岡町で、日本とイタリアの”固定種”と呼ばれる伝統野菜と、ハーブを栽培している西森ファーム。

岐阜県山県市出身の西森裕記さんと、愛知県一宮市出身の西森絵美さんは、恵那市で農業研修をしたことをきっかけに出会い、2011年に恵那市に移住。裕記さんが野菜栽培と販売を、奥さんの絵美さんがハーブ栽培と加工品作りを主に担当しており、最近はオリジナルハーブティーの販売も始めています。二人が農業をはじめたきっかけ、大切にしていること、これからの夢をお聞きしました。

 

 

ー西森ファームでは、どんな野菜やハーブを育てていますか?

 

裕記さん:「野菜は、ジャガイモ・カボチャ・タマネギ・フルーツにんじん・トマトを作っています。

ハーブは、春にはカモミールやカレンデュラ、夏にはレモングラスやホーリーバジル、レモンバームなど様々な種類を栽培して、それをブレンドしたハーブティーとして販売しています。」

 

 

 

ーお二人とも、県外にいた時から農業を?何かきっかけとなる出来事がありましたか?

 

裕記さん:「きっかけは、美味しい野菜を食べたいから、自分で作りたいと思ったこと、美味しいものを作り食べて喜んでもらうことが、今までお世話になった方への恩返しに繋がると思えたということです。

最初は農業で生活するとは思っていなくて、勤め人をしながら週末畑を耕して美味しいジャガイモなどを作って食べられたらいいな、程度でした。サラリーマン時代は、当時行われていた「恵那自然農塾」に月1回通っていました。その後農業の現場を知ろうと思って農業体験に行った先が、妻との出会いの場所になった武並の「馥郁農園」です。

そこで、農業は大変かもしれないけど「相当なやり甲斐があるぞ」と思い始めました。有機農家はまだまだ少ないし、しっかりといいものを作って出していけば生活はしていけると考えることができたことが恵那への移住の第一歩。

隣町の白川町で有機農業の1年間の流れを勉強し、恵那自然農塾の方に山岡の空き家を紹介してもらってここに来ました。」

 

 

絵美さん:「私も最初は恵那と縁はなかったんですよ。

「農業」ということだと、短大で畜産を学び、北海道で酪農をしていました。自然の中で仕事をしたいと思っていたので。4〜5年かな。でも腰を痛めて実家に帰って来ました。

他の農業もやってみたいなと思って探していた時、たまたま「馥郁農園」を見つけて3年ほど研修生としてやっていました。でも農業をしながら、自分の中では「何かが足りない…」とずっと思っていました。

ハーブに出会ったのは北海道です。富良野には有名なラベンダー園があり、そこが私はとても好きで、癒されて。気づいたらハーブが好きになっていました。

 

 

ー西森ファームのこだわり、特徴を教えてください。

 

「農薬も化学肥料も使っていません。堆肥は岩村の馬糞を使っていて、肥料の一部は自家製で作っています。また、他との違いは土にあると思います。健全な土や生育環境のもとで健全で美味しいものが育つと思っているので、土の中にいる生き物の力を生かしながらやっています。

トマトはドライトマトとしても販売していて、そのままの干物感覚でも出汁としても評判が良いです。ドライトマトは、機械乾燥やフリーズドライをしているところが多いですが、うちは天日干しなのでじっくりゆっくり自然の熱で乾燥させています。

 

 

裕記さん:「生産性よりも美味しさをやっぱり求めていきたいです。

例えば僕は、日持ちさせるためにトマトを青いうちに出荷するのが嫌なんです。完熟してから収穫したトマトは日持ちはしませんが、その方が美味しいし妥協できない部分。リピートで買ってくれる人はやっぱり美味しいと思って買ってくれますし、子どもが美味しいって喜んで食べれば家族にも喜んでもらえます。

 

絵美さん:「まず自分で作ってみる、自分で育ててみることです。

ハーブは、野菜と違ってあまり情報がありません。だから自分で作ってみないと、どういう風に育ってどういう風に取れるのか、そこからどういう風に乾燥させるのか、分からない部分がかなりあります。

またハーブティの原料の種や苗が入手できないこともあるので、育てられないと原料を作ることもできない。大変ですが、やりがいでありおもしろさでもあります。」

 

 

 

ーこれからの夢、挑戦したいことがあれば教えてください

 

裕記さん:「多くの人にウチのことを知ってもらうことです。うちの野菜やハーブティがやっぱり美味しいって言って、一人でも多くの人に知ってもらって幸せをお届けしたいです。 できるだけ対面販売でお客様と直接出会ってお話しして、うちのこういう思いや作っているものをお伝えして喜んでいただければ、生活にも繋がってやりがいになります。 農業はやっぱり大変ですが、僕も彼女もやりがいや生きがいを見出してやっています。」

絵美さん:「私は、映画「魔女の宅急便」の最初にある、ハーブが上から釣り下がっている部屋で、お母さんが薬を調合しておばあちゃんに出すシーンが理想だなと思っています。

「メディカルハーブ」といって、ハーブを健康維持とかに役立てる分野があるので、まずはその資格を取りたいです。

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