2024.4.1
4月20日たべとるマルシェを開催します
2019年6月20日
山のふもとの里では田植えが終わり、朴葉すしもお供えした後いただいて、さてさて、田んぼでの稲づくりが本格的に始まりました。
早苗はそろって天に向き、水面に恵那山が美しく映る晴天の6月中旬、たべとるマルシェに出店されている『農家のお菓子工房 ピアチェーレ』の起多恵さんが管理される、中津川市落合にある田んぼへ伺いました。
起さんは化学肥料なし、無農薬で米栽培をし、できたお米を粉にしてお菓子を作っています。
当日は植えた稲の間に生えた雑草を除去する作業を、起さんに稲づくりの指導をされている早川正行さんと一緒にされていました。
草取り作業に使う道具は「田車」
正式名は「中耕除草機」。底部に車輪型の鋭い爪が付いており、この道具の取ってを手押しすることで、爪が泥に喰い込んでかき混ぜ、まだ深く根を張っていない雑草の幼苗を根こそぎ浮かしてしまいます。
つまり、水田という特殊な環境を逆手に取って、雑草を水面に浮かせて枯らすことで、除草の目的を果たすというものです。
起さんが育てる稲は農林48号という品種で、出穂期(穂が出てくる時期)が遅く、病気にも弱いため栽培が難しいですが、粘りが強く食味が良いのが特徴です。
現代ではほとんど出回らない農林48号。起さんの師匠はこの品種は無農薬で育てるに合っているとおっしゃいます。
地元の人たちの手で大切に守られ育まれてきました。
人体にとって本当に安心・安全なお米を自らつくり、それを使ってお菓子をつくって販売している起さん。
こだわりある起さんのお菓子が美味しい理由は、田んぼからありました。
▲農薬を使わず栽培している麦。この麦をつかって麦麹をつくり、手前味噌をつくっています。