2024.4.1
4月20日たべとるマルシェを開催します
2019年7月26日
恵那農高の環境科学科1年生37人が、中野方町の坂折棚田で除草作業に汗を流しました。
今年の5月末に田植えをして、大きく育った稲ですが、それと一緒に雑草もたくさん出てきてしまいました。
5月の田植えの様子
ほとんどの生徒が長靴を脱ぎ、素足で作業しました。
あらかじめ引かれた線にそって綺麗に田植えできましたが…
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梅雨も明け、太陽の光をたっぷりあびたおかげで稲も育ちましたが、1月7日に食べる七草粥のひとつ、セリが大量に生えてきてしまいました。
(※今の季節はアクが強すぎて食べられないそうです)
雑草を放置しておくことで養分を吸われ、稲刈りのときに困るのはもちろんのこと、風通しが悪くなればカビが蔓延し、日本で最も重要な稲の病害であるいもち病が発生してしまう原因ともなります。
いもち病だけでなく、雑草につく害虫も稲に移り、お米の出来に影響を与えます。
まずは田んぼの地主さんと農高の堀部先生から除草作業の方法を聞き、蛇が出る可能性があるということで土に足を取られながらも長靴で田んぼに入り、稲と稲の間の雑草を手作業で丁寧に除去していきました。
37人の力を合わせて一時間もかからず作業は終了しました。
生徒たちが歩いていったあとはとてもきれいな田んぼに戻りました!
今回は使用しませんでしたが、『八反ずり』という昔ながらの道具も紹介していただきました。
先日の田んぼの除草作業の記事にも出てきたものと似ていますが、こちらはより歴史の古い『八反ずり』という道具だそうです。
『田車』の記事はこちら:https://tabetoru.com/blog/2299/
作業後、農高の堀部先生から生徒へ除草の大変さと大切さのお話がありました。
「授業の関係上除草作業は今回で終わりだけれども、
本来は稲刈りまでに何度も何度も除草作業をしなければならないもので、
とっても大変な作業です。
雑草の種というものは土の中で何年も生きているもので、
抜いたそばからまた新しい雑草が芽を出して、そのたびにまた抜かなければならない。
あるいは、上の田んぼから種が流れてきたり、虫や鳥が運んできたりする。
でもそのままにしておくと病気が蔓延してしまうし、虫がついてしまいます。
ご飯を食べているときに黒い点がついている米粒を見たことありませんか?
あれはカメムシが吸った後で、あえてそればかりを集めて炊いてみたところ、
匂いも酷く、味も食べられたものではありませんでした。
そういうものを増やさないためにも除草作業は大切な作業だし、
普段食べているお米もその苦労を考えて食べてください」
除草作業に疲れていた生徒たちも、堀部先生の話に真剣に耳を傾けていました。
次の作業は稲刈りになります。
暑い中苦労して綺麗にした田んぼから、たくさんのお米を収穫できるのが楽しみです!