2024.4.1
4月20日たべとるマルシェを開催します
2019年7月30日
いよいよ、暑い夏がやってきました!
市内にあるコミュニティセンターでは小学生を対象に様々なイベントを開催中。
学校のプールに通うだけでなく、身近なコミュニティセンターで地域の大人から学ぶ場を利用し、子どもたちは夏休みの間に大きく成長しています。
そんな中、市の子育て支援課は、小学生に対する「食べる」施策の展開、児童の健全育成、長期休暇中の栄養管理を目的に、『コミセン サマー・スクール』を開催しました。
この取り組みは今回が初めてのことで、第1回は明智コミュニティセンターにて小学生20名程が体験。
市食生活改善推進員さんの指導のもと、地元の野菜を使ってつくるライスバーガーづくりに挑戦しました。
クッキングは、岩村食改の山本さちよさん(写真中央)、山岡食改の丸山早苗さん(写真右)、中央食改の鎌田直子さんの3名の指導のもと、サポートに大人が数名入り、6つに分かれた1年生から6年生の縦割りグループで作業します。
メインはお米をバンズに見立てたライスバーガーですが、ニンジンやパプリカ、レタスの入ったサラダ、きゅうりのたたき、えのきや玉ねぎ、じゃがいもを入れたお味噌汁も作り、バランスのとれた一食分の献立を作ります。
1年生がレタスをきれいに洗って食べやすい大きさにちぎり、3年生が小さく切ったパプリカやニンジンを茹で、6年生が包丁を使ってじゃがいもの皮を剥いたり芽をとったり、それぞれにできることを役割分担しながら、みんなで協力し作っていきます。
3年生の片桐碧音(かたぎりあおと)くん、和田琉雅(りゅうが)くんは同じ明智町東町地区から参加。
地区に小学生が2人しかいないので、子供会行事のひとつとして一緒に参加することにしました。
「みんなで作ると楽しかったし、美味しかったです。」
「家でも作ってみたい。」
【 市内の食育活動を担う、恵那市食生活改善推進協議会 】
わが家の食卓を充実させ、地域の健康づくりを行うことから出発した食生活改善推進員は、「食生活を改善する人」を意味します。豊かな感性と知性と経験が一人ひとりの力となり結集され、『私達の健康は私達の手で』をスローガンに、食を通した健康づくりのボランティアとして活動を進めてきました。食生活改善推進員は、現在会員17万人。全国1,411市町村(H23.4現在)に協議会組織を持って活動をすすめています。
食生活改善委員の誕生は古く、昭和20年代、食糧が十分でなく栄養不足の中、乳児死亡率が高く、家庭の主婦は問題を抱えていました。各都道府県では保健所を中心に「栄養教室」が開設され、主婦を対象にした学習が行われるようになりました。そこで、健康生活について正しい知識と技術を学習し、自らが健康生活の実践者となりこの問題にとりくむ意欲的な主婦のグループが誕生しました。
平成17年「食育基本法」が施行されたことから、食生活改善推進員は、地域における食育推進の担い手として、「食育アドバイザー」を併名されました。
子どもから高齢者まで、健全な食生活を実践することのできる食育活動にとりくみ、食事バランスガイドの普及・地産地消・郷土料理や行事食、食文化の継承などという大きな視点から食育を捉え、健康づくり活動を進めています。
食生活改善推進員の組織活動は、役割を分担しながら、お互いに教え、教えられる関係の中で、集団行動するおもしろさを味わい、活動をしていることが楽しい、という姿を創造していくことなのです。
▼ 一般社団法人 日本食生活協会『全国食生活改善推進協議会: 食生活改善推進員とは』
http://www.shokuseikatsu.or.jp/kyougikai/index.php
この日のスケジュールは、午前中はキッチンでのクッキング、午後からはホールに移動し地域の民生員さんたちの協力を得て、食育かるたを楽しみました。
大きなかるたを大きなホールいっぱいに並べて、読み手が読み終わる前に「はーい!」「ここ、ここ!」と大きな声をあげて、小走りにかるたをとりにいきます。
かるたが終わるとおやつの時間。
待ちに待ったおやつは、エゴマレシピ普及プロジェクトで恵那農業高校生が考案した『エゴマいりこナッツ』。
地域の耕作放棄地を利用して栽培したエゴマを美味しく食べてもらい、エゴマの栄養を家庭でも今よりもっと摂って、健康になっちゃおう!という企画。
プロジェクトメンバーである食改さんたちが、そのストーリーを語り伝えていました。
甘いたれに炒ったエゴマ、いりこ、アーモンドやクルミを絡めてつくる、子どもたちにも人気のレシピです。
▼ エゴマレシピ普及プロジェクトについて
https://tabetoru.com/blog/2552/
午前中に行ったクッキング前に、食改さんたちが作っておいてくれたのは、エゴマいりこナッツの他にミニトマトのシロップ漬けをのせたニンジン寒天。
どれも地元の食材を生かしたレシピで、子どもたちに食べやすいよう工夫されたおやつです。
サマー・スクールに参加した子どもたちは、地域のコミセンで食を通して地域の人と触れ合い、みんなと安心して居られる場所で楽しく過ごすことができました。
食改さんによる指導のもと、自分でも作ってみたいと思えたライスバーガーや、わーわー言いながら遊ぶように学んだ食育かるた。
それに加え、地域の耕作放棄地を活用して高校生がつくったエゴマを美味しく食べるレシピがあること、
地域の課題と取り組む人々のストーリーに触れたこと、子どもたちの夏の思い出になってくれることを願っています。