2024.4.1
4月20日たべとるマルシェを開催します
2019年10月1日
月に1回、恵那市中央図書館にて開催されている『たべとるマルシェ』。
地元の食材をつくる人から直接買うことができるマルシェとして、恵那NEW FARMERS交流会議のメンバーを中心に昨年6月から続けてきました。
消費者は生産者から農産物生産の様々を聞いたり、生産者は消費者の意見を聞いて気づきを得たり、恵那の食の交換会のような場として開催を楽しみにしてくださる方も増えてきています。
そして10月30日㈬には、たべとるマルシェに出店している生産者と消費者が同じテーブルに着席し、マルシェで販売している食材を使ったディナーコースを楽しむ会を開くことになりました。
場所は6月に、恵那市内の大井プラザへ移転した『居酒屋 TANON』です。
TANON店主の大木勝志さんは、たべとるマルシェが始まったときから「たべとるマルシェレシピ」の開発やマルシェ当日の試食会にお力を貸していただいています。
地元のアウトドアイベントや音楽イベントを運営されていたり、食を含めた広い視野をもって地域の活性化に活動されている方です。
私たちは大木さんの提案で、メニューを考えるにあたり、何人かのたべとるメンバーの畑に直接伺って生産者から農産物への想いを聞くことをしました。
大木さんは居酒屋経営を始めて5年ほど経ち、時期ごとに提供する料理のメニューを考える中で、地元の農産物の生産について興味がわくようになりました。
「自分は居酒屋でしか修行したことないし、コストや経営の持続性を考えると地元の食材を多く取り入れるには厳しいところもあるけれど、農業を経営する人の立場や生産物に対する想いを知ることで、店の進展に新しいアイデアが発見できるかもしれない。」
ほ場見学ツアーは恵那市内の端(飯地町)から端(串原)まで全6軒、店の空き時間を縫って3日に亘り行いました。
立っているだけでじわっと汗の出るような暑い日に、女性農業者が重い草刈機をブンブン起動させ、広いほ場のメンテナンスをしていました。
中山間地で農産物を育てる農家の必須作業です。
農業は体力・気力・知恵を培い、生きる力がついていくものと感じる光景でした。
40℃以上に上がるトマトハウスの中では枯れた葉っぱや実に残ったしおれた花をひとつひとつ丁寧に取り除き、できるだけ農薬に頼らない生産を目指していました。
トマトの葉っぱ、枝、実、土、根を毎日よくよく観察し農産物を育てる職人の目が養われていきます。
プロの厳しい目は、優しい愛情を含んだ目にも見えます。
恵那・中津川の特産品、菊ごぼうを育てる若い農家夫婦からは、農業と環境と生活のバランスについて聞くことができました。
農業を続けていく情熱はあっても、それだけで生活していく収入の不安定さ、そして農薬や化学肥料に頼る生産方法が自然へ影響を及ぼしていないかの不安。
それは、一戸の農家だけが抱える問題ではなく、料理人も地域の人々も一緒になって考え越えていく課題のように感じました。
自分の料理で農業のどこまでを伝えられるかな…
『たべとる』は「食べてとる(農産物を収穫する。栄養を摂取する)」という意味を込めて名付けました。
「食べる」と「採る・摂る」の間には「て(手)」が入っており、それは恵那市の農業と美味しい食材・美しい農村景観が人から人へつなぎ続いていく願いを込めています。
たべとるナイトに集ってくださる皆さまの手で、次が楽しみになるようなひと時がつくれたら。
当日のメニューは大木さんだけでなく、農家、たべとるマルシェに出店しているカフェ店主、たべるプロジェクトアドバイザー、全員で考えたものです。
恵那が好きで、食べることが好き。
これからの農業と食について、皆さまと語る夜を楽しみにしております。
たべとるナイト
日 時 2019年10月30日㈬ 19時から
場 所 居酒屋 TANON (恵那市大井町224-2 大井プラザ内)
参加費用 3,000円(飲み代別) ドリンクはすべて代金引換払い
定 員 定員15名(指定席・相席となります)
申込方法 メールにて受付 tabetoruena@gmail.com ※定員になり次第受付終了
デザート協力 Hallis cafe(恵那市岩村町飯羽間)
主 催 恵那NEW FARMERS交流会議
お問合せ 恵那市役所農政課 0573-26-2111 内線374