恵那の食に挑戦する 料理人

高橋 浩一朗さん

花白温泉

  • 料理人

花白温泉 料理長 高橋浩一朗さん

 

明知鉄道・花白温泉駅を下車してすぐにある「花白温泉」。

 

薪ボイラーで沸かす温泉はぽかぽかと体が温まり、明知鉄道で旅をする人や地域の人に親しまれています。お食事処では、麺類や丼物、予約制のランチ、華やかな会席料理をなどの食事を楽しむことができます。

 

料理長の高橋さんに、料理人を志したきっかけや大切にしていること、これからの夢を伺いました。

 

 

ー高橋さんが料理人を志したきっかけはなんですか?

 

中学生の時、父親の誕生日に大きなオムライスを作ったことがありました。そんな大したものじゃないですよ、ケチャップライスに卵が乗っかっているものです。家族やいとこが「うまいうまい」と言って食べてくれて、それがとても嬉しかった。進路のことを考えている最中でもあったので、それを機に調理科のある高校に行こうと思いました。

 

 

ーその頃から、「和食」と決めていたんですか?

 

いえいえ。

 

調理科に入ってから、父親のツテで板前さんのところに修行というか遊びに行かせてもらったことがありました。

当然「和食やりたいの?」と聞かれるわけなんですが、僕は和食が嫌いでした。「嫌いでお前、手伝いに来たの。何が嫌いなの。」って言われて、「煮付けが大っ嫌いです。」と答えたら、1週間ずっと賄い料理が煮付けだったんです。

 

でも、最初に煮つけを食った時にめちゃくちゃうまくて。

口では「また煮付けかよ…」とか言って食べてましたけど、美味しかった。

 

色々考えていたら、使う調味料は基本決まっとるじゃないですか、塩と砂糖とみりんと醤油とか。たったこれだけの調味料でこんな味が出せるのかと気づいた時、和食って奥深いな、和食いいなと思いました。

調理学校で和食を専行し始めたのはそれからです。

 

 

ー花白温泉に来たきっかけはなんですか?

 

「日本料理おか田」に、一度食べに行ったんですが、本当にこう、自分がしたい理想の料理でした。すぐには調理場には入れず、まず「花白温泉」を紹介されました。岡田さんのお弟子さんはこの地域には多いですから、一回花白温泉で修行して、その後「おか田」で5年くらいおったと思います。

2017年の夏、またここへ戻って来ました。

 

 

ーお客さんには、どんな料理が人気ですか?

 

お客さんは地元の方が多く、特に会席料理は、地域の無尽や法事で利用する方が多いです。

 

カツ丼には、山岡にある山きんとんという山岡のブランド豚の豚を使ったり、山岡の名産の寒天を麺にした、寒天ラーメンを作ったりなど、地元の食材も使っています。

 

 

ー高橋さんが今、お料理を提供する上でこだわっていることはなんですか?

 

第一に大切にしているのはお客さんです。

喜んでもらいたいので、当たり前のことではあるんですが、あったかいものはあったかく出したいし、冷たいものは冷たく出したいです。

 

 

 

ー花白温泉に来てから、印象的なことはありますか?

 

入りたての時は、自分でコースを考えて提供するのが初めてだったので、今でも毎日料理を作っていますが、これで果たしてお客さんが喜んでくれているのか、お客さんが求めていることなのか不安はあります。

でも、以前たまたま10人くらいの団体のお客さん帰った後の席を、見に行ったら、鶴がおってあって、そこにいくつかメッセージが書いてあったんです。羽の部分に「大変美味しかったよ」とかメッセージが書いてあったことがあって、すごくそれがれしかったです。

 

 

ーこれからどんなことをしていきたいですか?

 

将来は自分のお店を持ちたいなと漠然と考えています。もともと、自分のお店を持つことが夢なので、叶えたいなと思います。

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