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- GAPについて
近年ニュースや新聞を騒がせた、基準値を超える残留農薬の検出や異物混入、また食品事業者等による不適正な表示や製造。世界的に食品安全への関心がかつてないほど高まっています。それに農業者が対応すべく生まれた価値がGAP(Good Agricultural Practice:農業生産工程管理)です。
GAPとは、農業において、食品安全、環境保全、労働安全、人権保護、経営管理などの持続可能性を確保するための生産工程管理の取組のことです。
簡単に言えば「農業における優れた取り組み」。これを多くの農業者や産地が取り入れることにより、結果として農業の持続可能性の確保、品質の向上、農業経営の改善や効率化、環境への負荷低減がされるとともに、消費者の信頼の確保が期待されます。
食品事業者は業界をあげて、消費者の信頼を取り戻すための行動を起こさなければなりません。消費者の立場からもGAPの基準を満たす食品の安全性と農家の努力を理解し、これからの農業をつなげていけたらと考えます。
国内における、さまざまなGAP(各GAPの構成、特徴)
第三者機関により、GAPが実行されていると認証されることで、安心・安全な食品とみなされ、より多く、より高値で売れるメリットがあります。
GAPの世界基準。欧州を中心に普及しており、日本では約450経営体が取得。審査費用25万円~55万円程度プラス旅費。
日本国内で最も普及しているGAP基準。審査費用10万円程度プラス旅費。
アジアへの普及も目指す日本発のGAP基準。国際規格としての認証申請中。審査費用15万円程度プラス旅費。
岐阜県が独自に策定したGAP基準。
都道府県GAPは、各自治体や各農協が独自に策定したGAP基準がある。
2020年、東京オリパラにおける食材調達の基準とされたことで、最近よく耳にするようになった「GAP」。生産者にとっては、食の安全・環境保全・労働安全向上のメリットがあり、認証取得は、信頼できる農場の客観的なアピールにつながります。
岐阜県では、県内におけるGAPの取組みを拡大するため、平成29年10月にGAPの共通基盤に関するガイドラインに準拠した岐阜県GAPを策定しました。 また、農業者が岐阜県GAPに沿って農業生産工程管理を実践していることを県が確認するための「岐阜県GAP確認制度」の運用を平成29年11月1日から開始しています。