2024.4.26
令和6年度『恵那の味・伝承講座』受講生募集
2019年7月3日
\ 今年のトマトをよろしくお願いします /
トマトの産地 恵那から 令和最初の出荷が始まりました 。
冬の間から市内41人のトマト生産者が大切に育てた恵那のトマトが、いよいよ6月始めころに大きく成り始め、ただいま市場へ出荷真っ最中!
今年の出荷も順調にいけば11月まで、全体で46トンの生産量を目指しがんばっています。
この日はちょうど梅雨の雨間、恵那市夏秋トマト生産協議会の方々が小坂市長を訪れていました。
4月から新しく協議会会長に就任された井口英博(いぐちひでひろ)さんから、令和に入って最初に色づいた大玉トマト「桃太郎」と「麗夏」を小坂市長へお披露目されていました。
小坂市長は恵那市の農業を再生したい応援団のおひとり。
自らカメラを構え、トマトの「物撮り」に挑みました。
そんな和やかな雰囲気の中、協議会メンバーとのトマト談義に花が咲きます。
「トマト生産の出始めも良好、味も良しとみています。
6月中旬からは麗夏を、6月末から桃太郎を出荷できるようになりました。
麗夏は赤身が強く甘みと酸味のバランスが良いトマト。生で食べるだけでなく、鍋や煮ものにも合いますよ。
生育旺盛で病気に強く、たくさん実をつけるので育てやすいことから、新規就農者に人気なんです。
桃太郎は1980年台に開発された品種で、市場に多く出回っているトマトです。
1玉が大きく、皮が硬くて崩れにくいことが特徴です。都市部へ配送するのに向いていますね。
トマトは健康によい食品として注目されています。
恵那市産トマトの販路は中央圏を中心に、イオン、マックスバリュー、市内ではバロー、ピアゴで買うことができます。」
井口会長から説明を受け、小坂市長から素朴な質問が。
「桃太郎って名前、どういう意味でつけられたんですか?」
「それはですねぇ…」
井口会長の隣に座る、トマト作り名人の梅本さんが答えます。
「種苗会社に聞くと、桃のように甘い・桃色をしたトマト・新しい品種に愛着ある名前を、といった理由でつけられたようです。」
「昔のトマトは香りが強く、暑い夏の日に水路で冷やして、丸のままかぶりつくのがうまかった!
今では見られない光景ですねぇ。
そんな経験を子どもたちにさせたいと思い、昨年の地元の夏まつりで丸のまま販売したんですよ。…それが売れなくて、ははは。
そういう食べ方は服や口の周りが汚れたりするでしょう、トマトはきれいにカットして、好みのドレッシングをかけて食べるものと思われちゃってる。
食生活が変わったんでしょうね。
私は1個300円の高級トマトをつくるより、毎日食卓に出てくる美味しいトマトをつくりたいんです。
それには、食べ方・売り方を工夫して、本当のトマトのうまさを伝えてかなかんですね。」
長年、三郷でトマトを生産する出原さんは
「米という漢字が表すように、米づくりの手間は八十八あるといいます。
機械化されてはいるけれど、手間暇かけて作られているのは今も昔もかわりません。
私は長年トマトをつくってますが、トマトづくりの手間はその88以上あると思いますよ。
そうやって想いを継ぎこんで育てたトマトをぜひ多くの人に食べてもらいたいです。」
恵那市でトマト農家を目指し就農する若い人たちは年々増え、作付面積も増えています。
恵那市夏秋トマト生産協議会では恵那市産、JAひがしみの管内である東美濃を夏秋トマトの一大産地としてブランド力を高め、守っていく努力をしています。
そんな農家を全力で応援していきたいと豊作を願い、今年の収穫を喜び合う温かな市長報告会でした。
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