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2020年9月29日

えな笠置山栗園の収穫期“選果オートメーション導入”

 

 

 

 

 

恵那の秋と言えば、栗。

えな笠置山栗園では収穫の季節を迎えています。

栗園では栗拾いに出荷作業に加工品製造と毎日大忙しです。

 

 

 

9月には毎週末『大収穫祭』として農園を開放し、多くのお客様が来園。秋の行楽栗拾いを体験されていました。

 

 

 

4月の着花は良好、今年の収穫目標量は6トン。

 

 

しかし7月の長雨は長すぎました。育ち盛りのシーズンに日照不足となった栗は期待していたほど大きく育たず、どれも小粒でした。

小粒はあんまり高く売れないけれど……小粒を選んで買っていくお菓子屋さんもあるそうです。

 

好みはありますが、小粒は甘くて美味しいらしいのです。

もとより笠置山栗園は内陸部の標高高い位置にありますから、寒暖差により栗の旨みがぎゅっとつまり甘みが強いのです。

風味豊かで舌ざわりもなめらかな栗は、お菓子にも料理にも重宝されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

えな笠置山栗園では、栗の樹の根元に収穫用のネットをひきつめ、落ちた栗を集荷する方法も試していますが、おもには手作業でひとつひとつ集める方法での収穫をしています。

 

集めた栗は水につけて手で洗ったり、目視で何度も良し悪しを確認します。重さ、サイズを選別した後、冷蔵庫で低温保管・熟成をし糖度が高くなったところで梱包・出荷をしていました。

 

 

今年は洗浄からサイズ選別までの工程に一部機械を導入し、作業がはかどっています。

 

「水場でかがんだ姿勢で栗を手で洗ったり、コンテナにいっぱいの栗をひとつひとつ見て選別するのに比べたら腰が楽になったよ。」

毎日の労働が少しだけ快適になりました。効率的な作業は気持ちも身体も楽にしてくれます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

えな笠置山栗園では12種類の栗の樹を栽培し、時期をずらして長期間にわたり様々な味の栗を収穫することができます。

 

 

今は、当地域で開発された品種『えな宝月』『えな宝来』、そして『ぽろたん』『丹沢』が収穫できます。

収穫された栗はおもに地元の菓子店に出荷され、栗きんとんを始めとする季節のお菓子に加工されお客様に届けられます。

また、インターネットのECサイトでも販売、恵那の生栗をお客様に直接届け好評を得ています。

 

※詳しくは下記HPの『えな栗を買う』をチェック

https://kasagiyama-kurien.jp/

 

販売されているのは、つややかな生栗と、冷凍に真空パックされたむき栗。

この、むき栗。パックから出して冷凍のまま加熱調理します。手間なく調理できることもあって、なかなかの好評を得ているのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

作業はすべて手作業です。

地元の農家の主婦たちが熟練の包丁さばきでひとつひとつ剥いています。

 

 

「栗は子どもの頃から食べてたよ。栗は家の裏山にたくさん成ってるからね~、秋になると親が作ってくれた。

栗きんとんや栗ごはんにして食べるの。子ども時代からの馴染みの味だね。」

 

 

恵那で育つ子どもたちは、秋になると学校給食で栗園の栗が調理され食べることができたり、おばあちゃんやお母さんが作ってくれる栗菓子として季節の味を覚えていきます。

 

 

生産量日本一を目指す栗園の選果作業に一部機械が導入されたことで、効率的で作業員の負担が軽減された喜びの先には、地域ならではの特産品として恵那から遠くの人々へさらに多くの量を届けることができる栗園へと成長していくことが期待されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▲ ある雨の日の栗拾いの様子

 

 

 

 

 

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