2024.9.12
かさぎやま栗園【秋の大収穫祭】
2022年4月25日
4月23日(土曜日)、NPO法人発酵文化推進機構 理事長 小泉武夫氏を講師に招き、「発酵で健康」をテーマに発酵食文化セミナーが開催されました。
小泉先生は、東京農業大学名誉教授。農学博士。専門は発酵学、醸造学、食文化論で、現在、鹿児島大学、福島大学、別府大学、石川県立大学、島根県立大学の客員教授を務め、食に関わる様々な活動を展開し、発酵の魅力を広く伝えています。
また、「恵那市たべる推進協議会」においては、昨年度策定された「恵那市たべる推進計画」などで恵那市のたべる事業の推進にご尽力いただいています。今回のセミナーでは、食を通じた健康づくりと食育の推進を図り、発酵の力を恵那市のまちづくりに生かすアイデアをたくさんいただきました。
発酵食品の特徴として、腐りにくく保存性が高いこと、滋養成分・栄養成分が蓄積されており免疫効果が高いことなどから、感染症から身を守る究極の自然食品であり、納豆や味噌、漬物などと一緒に野菜を摂取する「和食」は「免疫食事」であると説いていました。
小泉先生は、
「またたく間に世界中に広がった新型コロナウイルス。ウイルスから身を守るために必要なことは、免疫力を高めることです。発酵食は、私たちの健康長寿にも大きな関係性があります。また発酵技術の活用は、企業の持続的な発展や新たな価値の創出に繋がることは間違いありません。発酵によるまちづくりが、全国各地に広がっています。恵那市の皆さんも、発酵で健康になりましょう」と伝え、小泉先生のユーモアあふれる講演に、120人の参加者から時折笑いが起こる場面もありました。
また、セミナー前の昼食会では、恵那市笠置町のみかさぎ麹屋による、市内の農産品を集めてつくられた「恵那のごはん」が提供され、小泉先生は、恵那市の歴史、文化性の高い食文化に深く感激されました。
※みかさぎ麹屋による「恵那のごはん」については、後日お伝えします!
恵那市では、市民の発酵に対する興味関心を高め、食を通じた健康づくりや食育の推進を図るため、発酵のまちづくりを進めています。その一環として、発酵食文化の啓発や推進のリーダーとなる発酵食品ソムリエを育成する「発酵の学校」恵那市サテライト教室を7月から開講します。発酵食品の魅力や正しい知識、歴史や文化を学ぶことができる全12回の講座で、全ての講座を受講した方には「発酵食品ソムリエ」として認定証が授与されます。
本セミナーの講師である小泉先生をはじめ、発酵食品に携わる専門家が講師となって、酢やこうじ、日本酒、パンなど、発酵に関するさまざまな講義を聴くことができます。
申し込み方法などの詳細は、恵那市公式ウェブサイトをご覧ください。
https://www.city.ena.lg.jp/soshikiichiran/norimbu/noseika/annai/9617.html